気の向くままに

たぶん、技術ネタブログになると思う。

【球状歯車に挑戦②】まずは現状の報告を

 現状、ここまでできています。
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これ何かというと、ボール状の歯車を削る対象の円柱の周りに一周させる間に、ボール状の歯車自体を半周自転させたものです。ボールが半分だったり、円柱を回すのも半周しかしてなかったりするのは、少しでも処理を軽くするためです。

 何故、こんなことをしたかというと、先の投稿のリンクの動画を見ると、ボール状の歯車は32歯で、X軸に対して回転押出したものを、自転させつつ、円柱に押し付けて加工していました。円柱側も逆回転で自転しています。これと実質的に同じ処理ができて、より負荷が軽いのがこの形だったからです。

 動画と同じやり方で回転させつつ、ブール演算で切り取る処理を繰り返してみましたが、ブール演算の過程で、破片がでると処理がクラッシュしたり、毎回処理すると、ブール演算で演算エラーを起こすということが分かったからです。あまりにも複雑な形状になっているんだと思います。Fusion360はソリッドCADだし、サーフェースやメッシュよりの処理をさせているから無理だったのでしょう。
(ちなみに、メッシュが得意だろうからBlenderも試しましたが、ブール演算するとメッシュがおかしくなってく不具合あって、置いています。上手いブール演算するプログラムわかったら別途まとめます。人力とか考えたくない処理だからスクリプト前提です。)

 それで、話を戻すと、回転させた歯が絶え間なく連続的につながっていき、歯面が残りませんでした。歯先が太いせいで削られすぎたのかと思い、限界まで転位させた歯車(転位係数+2.0!)で歯先がエッジがでる状態にしたもので、挑戦した結果ですが、これでも駄目でした。根本的にこの方針が悪いのかと思います。

 また、後日念のために動画と同じやり方で削ってみようとは思います。(ただ、すぐに演算エラーで止まるのでこの処理だと無理だと思っています。)とりあえず、次回以降はFusion360スクリプトのノウハウを公開します。